オンラインのプラットフォームを通じて世界中の視聴者へリアルタイムで映像や動画を発信できるライブ配信。イベント会場で開催する企画やアーカイブ配信とはまた異なる強みを考えることが可能です。
ライブ配信は文字通りリアルタイムの「生配信」であり、動画投稿やSNSによるメッセージ発信などとは異なる性質を備えています。ライブ配信イベントのメリットや強みとして基本的なポイントを押さえておきましょう。
ライブ配信イベントの大きな特徴は、インターネットを活用し、世界中の視聴者へリアルタイムで映像やイベントの内容が発信されているという点です。そのため、視聴者同士がライブ配信イベントを視聴しながらその瞬間に抱いた感想や、配信者/ライバーへの応援をメッセージで投稿したり、複数の視聴者が互いの意見をリアルタイムで交換し合ったりといったことが可能になります。
また、配信者が視聴者からのコメントやメッセージに対してその場で思ったことを返したり感謝を伝えたりと、その時間を一緒に共有しているからこそ叶えられる一体感やコミュニケーションはライブ配信イベントならではの強みです。
リアルタイムで行われるライブ配信イベントには、視聴者が自由に出入りできるイベントと、あらかじめ視聴チケットなどを購入したり視聴申込みを行ったりしておき、参加が許可されたユーザーのみが視聴できるイベントと、大きく2種類があります。
特にリアルタイムで出入り可能なライブ配信イベントの場合、イベント内容が盛り上がるほどにSNSなどで視聴者の口コミが投稿・拡散され、一層に視聴者を誘引するという相乗効果を期待できます。
ただし、自由に出入りできるライブ配信イベントでは興味を失ったり、実生活で用事があったりした人が立ち去ってしまい、視聴者の数が安定しにくいといった特性を持つことも覚えておきましょう。
ライブ配信イベントでは、イベントの内容が後に映像としてアーカイブ配信されることもありますが、逆にイベントが終了すると同時に二度と再配信されないケースも少なくありません。
リアルタイムだからこそ得られる盛り上がりや臨場感を重視する場合、ライブ配信イベントは文字通り生配信/生放送が終了した時点で公式に再視聴することができなくなるため、今その瞬間を楽しもうという前向きな気持ちを加速させやすくなります。
インターネットを活用して行うオンラインイベントには様々な種類がありますが、ライブ配信と相性が良いとされるイベントも多数存在します。ここでは、ライブ配信イベントの特性とマッチしているイベントについてまとめました。
様々な企業や組織、サービス提供者などが一堂に会して製品や研究成果などを展示し合う展示会イベントでは、ライブ配信によって会場へ来られなかった世界中の人にも各ブースの魅力や展示内容を伝えることが可能です。
ライブ配信が一般に普及する前は、展示会は現地会場を訪問した参加者だけに利用できるイベントでした。しかしオンラインイベントやライブ配信イベントが簡単にできる現代では、遠方の展示会の模様もリアルタイムで確認できるようになり、何かしらの事情や都合で参加できなかった人でも楽しみやすくなっています。
商品やサービスの販促、プロモーション戦略の一環として、様々なオンラインイベントが企画されます。新商品の情報や魅力をいち早く発信できる媒体としてライブ配信は有効であり、少しでも早く情報へアクセスしたいと考えているユーザーやリスナーにとってもPRイベントをライブ配信してくれることは、期待感を増してくれる一助になるでしょう。
オンラインセミナーをライブ配信によって開催すれば、受講生から講師へ直接に質問したり相談したりすることが可能となります。
単なるセミナー動画では講師とリアルタイムでやりとりは不可能なため、ライブ配信ならではのメリットを得られることは重要です。
株主総会をライブ配信することで、総会の会場へ来られなかった株主のニーズにも配慮することが可能です。また、重要な議案や議決をリアルタイムで情報発信できるため、投資を考える株主や投資家にとって貴重な情報源になり得ます。
社内イベントをライブ配信することで、多拠点・他部署の従業員が交流したり、社員として考えるべき情報共有をリアルタイムで行って一体感を高めたりといったメリットを追求できます。
ライブ配信プラットフォームやシステムは様々で、無料で利用できるクラウドサービスから、有料ソフトを購入したり有料会員として登録したりすることで利用可能になるものまで存在しています。
ただし、原則として無料版では同時視聴可能なリスナーの数が制限されていたり、一定間隔で広告動画が表示されたりと、無料ならではの制限や条件が存在しています。
そのため、企業のイベントや事業企画として開催するオンラインイベントの場合、無料のプラットフォームを利用すると色々と不都合や管理面でのリスクが発生してしまいかねません。
基本的にプロジェクトとしてライブ配信やオンラインイベントを企画する場合、有料プラットフォームを活用するほうが良いでしょう。
ライブ配信はリアルタイムで世界中の人々を結びつけるだけでなく、イベントの種類や発信方法によっては、リアルの会場よりも視聴者の距離を近づけてコミュニケーションに発展する可能性があります。
ライブ配信を管理するプラットフォームは無料版と有料版で利便性や運用スタイルに違いが生じることもあるため、ライブ配信イベントのメリットを最大化させるためには適切なプラットフォームを検討して選択することが肝要です。
※2022年7月時点のGoogleで「イベント管理プラットフォーム」と検索して出てきた会社の中から、オンライン・オフラインのハイブリッド開催に対応、高セキュリティなISMS認証に対応している3社を選定。
eventos:イベント管理機能が最多。
ブイキューブ:イベント管理ツールシェアNo.1(2022年8月時点公式HPより)1画面でのブース回遊システムを提供
EventHub:唯一ビジネスマッチングシステムでの商談に対応