このページでは、イベントマーケティングの特徴や目的、そしてイベント管理プラットフォームをイベントマーケティングへ活用することでプロジェクトを効率化するためのポイントなどをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
イベントマーケティングとは、イベント事業とマーケティング調査の2つを融合させた概念やビジネス手法です。イベントを活用して顧客や見込み客を集め、イベント内容を通して商品の魅力やサービスの価値を来場者へ伝えつつ、さらに来場者からのフィードバックによって次の事業プランの構築につなげていくことを目的とします。
イベントマーケティングには様々なパターンがあり、例えば製品やサービスの魅力を伝えるためのセミナー、複数の講師や登壇者が集まってセミナーよりも大規模でカンファレンス、その他にも複数の企業が出展者として参加して各ブースで自社商品などを紹介する展示会など、規模や企画によっていくつもイベントマーケティングを実現できます。
また、メタバースやライブ配信サービスなどを活用したオンラインイベントによるイベントマーケティングも検討できます。
イベントマーケティングの主目的は商品やサービスを伝えて、消費者の反応を得ながらプロモーションやブランディングへつなげていくことですが、その他にも複数のメリットを期待できます。
イベントマーケティングのメリットとして、イベントを実際に開催することでしか得られない体験や時間・空間をユーザーへ提供できる点が挙げられるでしょう。
例えば単にウェブサイトやコマーシャルなどで魅力をアピールするだけでなく、実際に講師や開発者などが登壇してユーザーへ情報を伝えることで、より分かりやすく、ダイレクトに来場者へのアプローチが可能です。
また展示会であれば商品サンプルやサービス体験によって、実際の使用感を来場者へ知ってもらえることも重要です。
すでに顧客として登録されているユーザーへDMを送るだけでは、販路拡大の戦略としては不十分なケースは少なくありません。しかし新規の顧客を探して獲得することは、競合他社の有無や商品・サービスの内容によっては難しいこともあります。
イベントマーケティングの場合、イベントサイトなどを通じて情報を宣伝していくことで、そもそもイベントのテーマに興味を持っている消費者の方から情報を見つけて興味を抱いてくれる可能性が高まります。
イベントに参加した人々の満足度を高め、イベントに参加して良かったと参加者が思ってくれれば、参加者が自身のSNSやブログなどを使って情報を拡散してくれる可能性があがります。
加えて、イベントが相応の盛り上がりを見せれば、企業のブランディング強化や実績獲得にもつながるでしょう。
イベントを訪れた参加者や商品・サービスを体験した人々から、生の声を集めて次の企画などへフィードバックできることは重要です。
ネット上のアンケート調査などでは、そもそも「アンケートに答えよう」と考えてくれる人からしか感想や意見を集めることができません。そのため情報分析の材料として、いささか偏ったデータが集まってしまう可能性もあります。
しかしイベント参加者からまとめて意見を集めることができれば、普段はオンラインアンケートなどに回答していない人からも率直な声を聴けるかも知れません。
ここではイベントマーケティングとして考えられるイベントの種類について、一般的なものを紹介しますので参考にしてみてください。
企業の商品やサービスを個々に紹介する場としてだけでなく、その分野や業界そのものの認知度や魅力を広く伝える機会として、展示会は有効なイベントのひとつです。
複数の企業や事業者が参加することで、各企業や事業者ごとの顧客や取引先が参加してくれるため、新しい出会いのチャンスを指数関数的に増やしていくことも期待できます。
展示会は民間企業が単独で主催するものから、複数の企業が共催するもの、また業界団体などが主催するものまで色々なものがあります。
セミナーやカンファレンス(会議)、シンポジウムもまたイベントマーケティングの場として有効です。
セミナーは一般的に、テーマに合わせて各分野のプロや各業界の専門家などが講師として登壇し、一般の消費者や業界関係者などへ講義や説明を行います。小さな会議室で開かれる小規模なものから、数百人の受講生を相手にする中規模のもの、またオンラインで行われるオンラインセミナーもあるでしょう。カンファレンスはセミナーよりも登壇者の数が多く、来場者の数も大きくなります。
シンポジウムは公開討論会や研究討論会とも呼ばれ、カンファレンスと似ているものの、テーマに対して色々な意見を持った専門家が集まって意見を交換し、また聴衆からの質問などに答えていくといった形式になります。
実際に商品を使用してもらったり、サービスを利用してもらったりと、消費者に「生の体験」を提供することを目的としたイベントです。
体験型イベントは単独で開催されるものから、展示会の中の企画やショッピングセンターなどの期間限定イベントの一環として開催されるものまで様々です。
仮店舗を用意し、関係者や招待客を招いて試験的にテスト営業するといったケースもあります。
イベントマーケティングを成功させようと思えば、まずは「イベントの目的や参加者となるターゲット層」、「イベントを通して何を伝えたいのか」を明確化しなければなりません。
イベントマーケティングは特定のテーマに沿ったイベントを開催し、そこへ集まってくれた参加者へ商品やサービスの魅力を伝えていくことが根幹です。最初にきちんとテーマや目的が明確化されていなければ、イベントマーケティングを適切に実施することもできません。
紹介したい商品やサービスの内容はもちろん、それに合わせたイベントのテーマやターゲット、予算などを個々に設定した上で、総合的に考慮しながら要不要の取捨選択を行いましょう。
イベントマーケティングとして土台となる要素が固また後は、改めてそれらに合わせたイベント内容を具体的に企画していきます。ゲストの選定やイベントで実施する内容、サービス提供の方法などを会場や予算、開催時期といった条件とすり合わせて実行可能かつ具体的なプランを構築していきましょう。
イベントの内容が決まってくれば、実際に当日の動き方やイベントのプログラムに合わせた人員配置といった計画を立てていきます。各部署や部門でどのようなスタッフがどう動くのかオペレーションについてのプランニングはもちろん、イベント当日の流れや想定外の事態が起きた場合の対処法といったフローについても計画しておかなければなりません。
また、事故発生時など非常対応が迫られた場合に備えて、現地の構造や人の動きも想定した動線をチェックしておくことも大切です。事前に参加申込み用のアドレスやウェブサイトを構築するといったケースもあります。
イベント実施を宣伝し、参加者を集めます。あらかじめ参加者から入場料を徴収したり参加申込みを受け付けたりする場合、それぞれの顧客情報の管理や参加者への案内なども厳格に行いましょう。
イベントが終了してからも参加者へのフォローは欠かせません。また、次回のイベントが計画されている場合、あわせて情報提供を行うことも大切です。
来場者の数や参加者の盛り上がり、イベント会場で集めたアンケートやオンラインで収集したデータなど、複数の情報を多角的に検証してイベントマーケティングとしての効果測定や顧客分析、次の企画やプランへのフィードバックなどを行います。
イベントマーケティングは、単なる顧客サービスとしてイベントを開催する企画でなく、あくまでも商品の宣伝やサービスのプロモーション、ユーザーに対するマーケティング調査といった事業戦略の一環です。そのため、イベントを安全かつ適正に開催することはもちろん、それを通して集めた数多くの情報を一元管理し、多角的な分析によって情報の質や価値を高めていくことも重要となります。
イベント管理プラットフォームはイベント開催に必要なフローの設計や各部門の行動をサポートし、参加者の個人情報などを一元管理するためのツールです。イベント管理プラットフォームを上手に活用することで、イベントマーケティングの主催やアフターフォローを効率化に繋げられるでしょう。
※2022年7月時点のGoogleで「イベント管理プラットフォーム」と検索して出てきた会社の中から、オンライン・オフラインのハイブリッド開催に対応、高セキュリティなISMS認証に対応している3社を選定。
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